純潔革命!

平田国夫(ひらた・くにお)

1943年生まれ。医学博士

1.経口避妊薬、ピルの歴史

1950年代、カリブ海沿岸で実験が行われ、1960年からアメリカで販売が開始された。最初は自然の女性ホルモンを使って実験したが、すぐに分解して安定した効果を発揮せず、合成化学物質を使用した。つまりエストロゲンとプロゲストーゲンという人工女性ホルモン合剤である。排卵を抑制するだけではなく、受精卵が育つのを妨げる堕胎作用もあるが、それは表沙汰にならないように巧みに配慮されている。他にも、巧みに情報が操作されている。例えば、

  1. 1)避妊効果が100%あると思わせるが、実際は5%以上の妊娠率がある。
  2. 2)中絶が減ると思われているが、実際は増える。アメリカは人口比で日本の2倍!米の未婚15-19歳の妊娠は、年で965,000件あった。
  3. 3)血栓症や乳がんなど、ひどい副作用があるが、それを明白にしていない。イギリスをはじめ各国で死亡事件があり係争中。
  4. 4)著しく強力な環境ホルモン。胎児に影響して、成人してから症状が出る。例えば、精子減少や男性の女性化など。

アメリカでは利用者が千五百万から千万人に減少している。製薬会社は日本に市場を開拓しようとしている。

2.性感染症

「そんなもの関係ないよ!」と思う人が大多数だけれど、今、大流行している。性器クラミジア感染症は100万人と推定されている。新宿での検査では四人に一人が感染していた。本人は無症候感染なので自覚していない場合が多い。最近の若い人の性の自由化、多様化によって女性に著しい広がりを見せている。感染者は、エイズHIV感染に通常の4−5倍も罹りやすくなる。また、不妊症になる事が多い。さらに、未熟児が全体の9%を占め、過去最高になった。高リスク・ヒトパピローマウイルス感染も爆発的に増えている。ある女子高の検査では40%が陽性反応。実に50人中20人であった。これは子宮ガンの原因になる。将来、子供を産める女性が著しく減少することが推定される。

3.性教育

文部科学省は「ラブ&ボディ」という冊子を無料で配布しようとしていた。中身は、フリーセックスのすすめであり、ピルの販売促進を狙ったといううがった見方もある。幸い、事前に内容が発覚して配布されずに済んだ。

4.今こそ「性の責任と抑制を教える」プログラムを!

WHOの推定によれば、エイズ感染者は世界で4,200万人、アジアで720万人いる。2010年には、日本近隣諸国で5,000万人と予想されている。世界中でエイズ感染が増える中、ブッシュ大統領はこの教育に130億円の予算を付けた。

日本では、エイズ予防としてコンドーム使用を奨励しているが、それでは防げない。製薬会社は詭弁を使っている。「コンドームでは十分な避妊が出来ないからピルを使いましょう!」といい、一方で「エイズに感染しないようにコンドームを使いましょう!」という。ところで、エイズのウイルスは精子より格段に微小である。どうやって十分に感染を防げるのか?

根本的な解決は「愛と人間の価値」の教育しかない。つまり、性の責任と抑制を教えること。「結婚するまで待つ!」こと。これは、マイナスではなく、人間としてプラスの行為になる。アメリカでは、幸福の条件として「結婚するまでセックスしない」が合言葉として静かな流行になっている。欲望をコントロールするプログラムに参加した2,631人の高校生にアンケートした結果、性交渉を持った生徒は3%、妊娠した生徒は0.3%に留まった。現在、「ベストフレンド」と呼ばれるこの種のプログラムを14州、90の学校で実施している。■(文責:小寺)


2003年11月2日、セイドー文化センターでの講演会をまとめたもの。