米国、胎児保護法に署名

2004-4-2. 情報源:AP

4月2日の日本経済新聞によると、プロ・ライフ(胎児保護)とプロ・チョイス(妊娠中絶容認)で世論を真二つにしているアメリカで4月1日、胎児を保護する法律がブッシュ大統領の署名で成立した。

同法の正式名称は「出生前の暴力被害者に関する法律」である。「受精卵は人間である」という医学的な証明によって、同法は「出生前」の定義を「いかなる成長段階も含む」と規定し、事実上着床した段階から受精卵は「人間」であると明記した。この法律の成立によって、妊娠した女性に危害を加えた場合、母親と胎児双方への加害として別々に罰せられる。

一方、新法の反対者達は胎児に法的地位を付与することによって将来妊娠中絶が制限されやすくなることを危惧している。

たとえば、ブッシュ大統領の大統領選での対抗馬、ケリー上院議員は自分の大統領選挙のために全国中絶権利行動連盟(National Abortion Rights Action League,略称NARAL)のようなリベラル団体から支持を得ようとしている。ケリー候補は、妊娠した女性に危害を加えた場合、犯人に厳罰を加えることを公約しているものの、胎児が人間であることは認めていない。